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ジュネーブには、サステナブルな意識の高いネコがいる [漁業資源管理]

 ワシントン条約第18回締約国会議にオブザーバー参加するため、ジュネーブにやってきました。

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【ジュネーブ(コルナバン)駅】

 昨年ジュネーブに来たときにもスーパーを覗いてみたのですが、意識してみるせいか今回は前回来たときよりもMSC(天然魚の海のエコラベル)・ASC(養殖魚の海のエコラベル)マークのついたものが当たり前のように並んでいます。

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【ジュネーブのやたらどこにでもあるスーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店の魚もの系売り場。MSC、ASCだらけです。】


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【同じくスーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店の缶詰売り場】

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【スーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店。MSCマークの缶詰がデフォルト状態です】

 そしてそのMSCマーク付きの缶詰をよく見てみると、「これは一本釣りで釣りました」というものも。

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【スーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店の缶詰売り場】

なかにはMSCではないけれど、一本釣り印の缶詰も。

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【スーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店の缶詰売り場。「一本釣り(pole and line)」の文字が】

そしてキャットフード売り場に行くと、なんとそこにはMSC印のキャットフードが。ジュネーブのネコはサステナブルな意識高い系であることが発覚。

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【スーパー「ミグロ(MIGROS)」ジュネーブ空港駅店の猫様フード売り場。】

というわけで、早速買ってしまいました。

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【MSC印の猫様用フード】

 そして開缶。人間様用よりさらに非常に強めな感じの食欲をそそるツナ缶の香りが漂ってきます。

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【MSC印「セリーナ・アダルト」開缶後。意識の高い大人の猫様用です】

 さっそく実食です。

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 …………。


 猫様は塩分を人間のように取らせてしまうと塩分過多となり寿命を縮めてしまうので薄味だろうなと思っていて、「いやー塩か醤油でもかけないと薄すぎて美味しくない」的なコメントを想定していたのですが、あにはからんや、かなりしっかり濃い味が付いています。これは人間様でも普通に美味しい、いや安売りのツナ缶よりは美味しい缶詰です。
 ジュネーブのお猫様はサステナブルな意識高い系だけではなく、味にも人間以上にうるさいということを実感してしまいました。ただ、ちょっと猫様用としては味が濃いので、塩分系の体調管理が必要かも知れません。あと、私は猫を飼っていないので遠い記憶の日本のキャットフードを大学院の授業で遠い昔に実食した時の感想からだけなのですが、ちょっと味が脂っこくてくどい。さっぱり&塩分利いていける系が人間様用だとしたら、くどいbut塩分少な目なのが御猫様用テイストなんでしょうか。ここらへんは飼っている皆様からご意見をお伺いしたいところです。

 ちなみに、御猫様用フードとは対照的に、ドッグフードにMSC的なものはありませんでした。御猫様のほうが犬どもより遥かに知的で意識高いということが証明された、と猫様贔屓としては判断したくなってしまうところです。


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革新的漁獲管理手法としての「漁獲戦略(harvest strategy)」:ファクトシート紹介 [漁業資源管理]

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【WCPFC第14回年次会合(2017年12月・於マニラ)会議場の模様】

 これまで漁業資源を管理する国際委員会では、①科学委員会などで資源状態を評価し、②これをもとに本委員会で漁獲枠を決定する、という二段階のプロセスが踏まえられることがふつうです。

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日経特集記事「守られない自主規制 漁獲規制の魚種少ない日本 」 [漁業資源管理]

 先日取材を受けました日本経済新聞社記事を以下一部紹介いたします。
 共有資源論のエリノア・オストロムが指摘しているように、コミュニティの自主管理がうまくゆくためには、きちんとした履行監視と違反者に対する罰則のシステムがなければなりません。日本の自主管理にはこれがないため、うまくゆかない、ということになってしまいます。

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2017年度水産関係予算 [漁業資源管理]

2017年度の水産関係予算で最も多い費目は、公共事業で、718億円・全体の約40%を占めます。漁港の整備などです。
つまり、水産関係予算では魚や海に対して使う予算ではなく、陸地の土木工事系の予算が最も多いということになります。
これに比べて、科学調査など資源管理対策は、水産関係予算の3%、43億円となっています。
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なお、資源管理対策の費用には、科学調査を目的として実施されている調査捕鯨に関するものは含まれません。
これら調査捕鯨の予算は、約51億円です。つまり、鯨類の調査に関係する予算のほうが、鯨類以外の全ての漁業資源に関する調査に関係する費用より、多いということになります。

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詳細については、以下のリンク先をご覧ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/budget/attach/pdf/index-3.pdf
【水産庁「平成29年度水産関係予算の概要」】

IUUシンポジウム [漁業資源管理]

 私もスピーカーとして参加した昨年11月に開催されたIUU漁業に関するシンポジウムのリンク先を以下に張り付けておきました。私も含め登壇者のパワーポイント資料をダウンロードすることができるようになっています。

https://www.iuu-seminar.com/
【IUUシンポジウム(2016年11月10日開催)】
https://media.wix.com/ugd/d906ce_8b715518519e4a97adb28cebabef303c.pdf
【IUUシンポジウム(2016年11月10日開催):真田のパワーポイント資料】

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早稲田大学・IUUと水産物の持続性・透明性確保に関するシンポジウム [漁業資源管理]

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 5月16日(火)と17日(水)、早稲田大学地域・地域間研究機構共催で以下のシンポジウムが開催されます。IUU漁業、水産物のトレーサビリティ確保、水産物認証制度(MSC・MELなど)が主題で、井田徹治・共同通信社編集委員、阪口功・学習院大学教授、三宅香・イオン㈱執行役 環境・社会貢献・PR・IR担当、宮原正典・国立研究開発法人水産研究・教育機構 理事長、石井幸造・MSC日本事務所プログラムディレクター、垣添直也・MELジャパン協議会会長、太田宏・早稲田大学国際教養学術院などが登壇予定です。
 参加については以下のサイトからオンライン登録できるとのことです。異なる見解を有する当事者が一堂に会するなかなかない取り合わせ。IUU漁業や水産認証制度等にご関心がおありの方は是非。

https://www.waseda.jp/inst/oris/news/2017/02/28/2022/
【早稲田大学地域・地域間研究機構:シンポジウム告知・オンライン参加登録】


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